Snow drop
自分で言うのもなんだが、彼 楠木零 は私の事が大好きである。
私の存在その者が大好きなんだってさ。
私には理解できない話だ。
「零を避けたら誰から仕事貰えばいいのよ。で、なんの用?」
『あぁ、そうだった。』
零はそう言うと、今日の仕事内容について事細かに説明した。
倉庫内の構図、族の規模(何人いるか等)、今日は幹部全員集結しているなどなど。
その情報をメモすることなく頭に入れていく。
『終わったらまた連絡くれ。』
「わかった。じゃあね。」
電話を終え、私は準備に取り掛かる。
クローゼットからパーカーとスタジャン、ショートパンツを引っ張り出しベッドに放り投げる。