Snow drop
裏路地に入ると直ぐに今回依頼された族の倉庫があった。
フードを深く被り直しシャッターを蹴破る。
手っ取り早く終わらせたかったため正面から中に突っ込み、数分で族を壊滅状態にした。

「終わった。」

零に電話をかけ、今日の仕事も終わったと伸びをしながら彼を待っている時、総長が薄れかけている意識の中喋りかけてきた。

「お前は……何者だ。」

「私?族潰ししてる死神だけど?」

族潰しと言っても依頼された悪党な族だけだから。
私が名乗ると総長は乾いた笑いを浮かべ

「そうか……今回は俺のせいだ。だからこいつらは……許s」

「無理に決まってるでしょ。」

総長の言葉を遮り私は冷たく返す。
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