Snow drop

(2)

【イツキside】
俺はここら一体を占める暴走族『diva』の幹部。そしてミツキの双子の弟。
divaは裏社会だけでなく表社会でも名前を知っている人がいる程有名な族だ。自分でも知らない奴は居ないのでは?と思うほどだった。
だから驚いた。俺の事を知らない奴に出会ったことに。



今日は倉庫内がピリピリとしていた。
何故かといえば原因はこの二人 ミツキとレイジ だ。
居なくなったレイジを迎え行き、帰ってきた時にはもうピリついていた。

「ねぇ、なんでピリついてんの?」

隣に座る副総長のアツミに話し掛ける。アツミは読んでいた雑誌を閉じ、ニヤニヤしながら

「一人の女を巡って争ってんだよwww」

と言った。
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