Snow drop
その瞬間

「女だからって馬鹿にするの良くないよ。」

と言い、彼女は男の大事な所を一蹴りした。
蹴られた男はそのまま崩れ落ち、痛みに悶えていた。

その後その男達は物凄い勢いで店内から出ていった。

買い物客達はまだ少しザワザワとしている中、騒ぎを起こした張本人は何も無かったかのような顔で会計を済ませ、出店していった。

俺は彼女を追いかけるため適当にお菓子等を選び店の外へ出た。
彼女は店の外の喫煙場所で静かに一服していた。

思い切って声をかけると、俺の顔を見た瞬間彼女はむせ始め苦しそうにしていた。

「大丈夫?」

彼女は上がった息を落ち着かせながら大丈夫と小さく声を発した。
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