Snow drop
「ごめんごめん。レイジが喧嘩ってあんまりイメージ湧かなくて笑」

薄ら笑みを浮かべながら謝る私を見てまだ頬を膨らませたままのレイジ

レイジは私より5センチ程高めの身長で、顔も幼い。
本人はこの事気にしてるだろうから口が裂けても言えないし言わない。
そんな容姿・言動からか、レイジと喧嘩がどうやっても結びつかない。

しかもdivaの幹部でしょ?
divaと言えばここら辺を牛耳ってる族で、全国No.1と言われる程実力のある暴走族だ。
レイジがその族の上層部だなんて誰が考えるでしょうか

少なくとも私は考えませんでした。

「僕だってちゃんと喧嘩できるもん。族の中で3位だもん。」

ぷいっと顔を背けるレイジ
怒らせてしまったようだ
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