Snow drop
(2)
ふと違和感を感じ私は目を覚ます。
「は?」
何故か目の前に綺麗な顔をした少年が眠っていた。
気持ちよさそうに寝息をたてながら。
「うわ……やらかした。閉め忘れてた。」
私は1人つぶやき頭を抱えた。
目の前で眠る少年。パッと見中学生だが、どこの子だろう。
この近くに中学校は無いはずだ。
スマホで時間を確認しようと枕元に手を伸ばした時ブレザーが落ちているのが目に入った。
私は椅子の背にかけた。ということはこれは彼のものだろう。
ん?……てことはこの子高校生!!?
「まじか!!」
思わず大声で叫んでしまい寝ていた彼が目を覚ます。
「ん〜?」
目を擦りながら体を起こす彼は私を見て二ヘラと笑い
「おはよぉ」
と言った。