Snow drop
「っ!!?ちょっと待ってよ!!」

通り過ぎ終わる直前
女は肩を掴み私の進行を妨げる。
よろけかけたが何とか尻もちつかずにすみ、ホッとしている間
何故か女は掴む力を強め睨みをきかせてきた。

その行為にイラッときた私は女の手を肩から払い除け、ホコリを払うかのように肩を2度ペッペッとした。

誰しもほぼ知らない赤の他人に触られるのなんて嫌でしょ。
しかもあの子急に掴んできた上に睨むとか非常識すぎる。

零が見てたら1発で息の根止められてたかもね。


「何か?」

肩をはらいながら女に問う。
女の方は怒っているのか顔を真っ赤にしさらに睨んでいた。
その顔を見て私は彼女が誰なのか思い出した。
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