Snow drop

(3)

そんな中屋上の扉が開き誰か入ってきた。

「あ、セラ!!」

レイジが顔を輝かせて彼の名を呼んだ。
そこに立っていたのは長身で顔面国宝級のイケメンだった。
キリッとしたメモとに程よい高さの鼻筋、薄くもなく厚くもない整った口元
美男そのものだった。

「何故ここに女がいる?」

程よい低さの声に私はうっとりした。
そして心の中で静かに力強くガッツポーズを取ったのだった。

1人感動に浸っていた私にセラは視線を移した。

「勝手に入ってきたのか?それとも誰かの連れか?」

私に聞いたのだろうが、私が答えるより早くレイジが答えた。

「僕が呼んだんだ。皆にも紹介したくて……」

私を紹介?なぜ??

「レイジが自分から連れてくるなんて珍しい」

セラは何かを感じたのか私とレイジを見てニコニコしている。
何かとてつもなく嫌な予感がするのは気のせいであって欲しい。
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