Snow drop
「紹介するね、この子は近衛彩月ちゃん。僕の大切な友達だよ!」

友達という響きに感動しつつ私は静かにスマホのシャッターをきったのだった。

「ごめんレイジ、己の欲望に耐えきれなかっ……はぁぁ可愛い♡」

「ちょ、彩月ちゃん!!!勝手に撮るのめっ!!!!!」


_人人人人人人人人人_
> めっ!!!!! <
 ̄Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y ̄


私は静かに膝をつき、口に手を当て涙を堪えた。

「とぅといい……(尊い)」

そう呟くのがやっとの私を見ていたイツキは
セラに何か耳打ちしていた。

大方この女は異常だとでも言ったのだろう。

可愛いものを愛でて何が悪い。
かわいいは正義だぞ
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