Snow drop
私は突っ立ってるだけのセラに助けを求めた。

「ちょ、助け―」

しかし声をかけようとした瞬間レイジが私を抱えたままミツキと喧嘩を初めてしまった。
2人は興奮しているのか周りが見えていないようで、イツキがやめるよう声をかけているが全く止める気配はない。

それにしてもよく私を抱きながら喧嘩できるな……

レイジは私というハンデが有りながらミツキの攻撃を全て避けるか受け流している。そして私に当たらないよう角度まで調整してくれている。
3位っていうのはまぐれとかじゃなかったみたい。

対してミツキは全ての攻撃がとめられていることにイライラしているみたいだ。段々と隙が見え始めている。
威力、スピード等申し分はないが長期戦には向かないタイプだと推測する。
< 64 / 90 >

この作品をシェア

pagetop