Snow drop

「ねぇ、この手何?なんで結束バンド?」

「あなたには関係ない 急いでるから離して」

こうして話している間もあいつは私を追ってきているに

「これは合意の上で縛られてるの?」

「関係な……」

「答えて」

そう言ったミツキの顔は普段のおちゃらけ顔ではなかった。
彼の真面目な表情に息を詰まらせていると奴がやってきた。
イカ
ニヤニヤしながら近寄ってきた男は、ミツキの姿を見るや否や怒り始めた

「サキちゃんは僕の物だッッ!!僕の物に触るんじゃない!!」

暗闇でも男が顔を赤くして怒っているのが分かる。

てか、お前の物になった記憶ねーよ。
< 74 / 90 >

この作品をシェア

pagetop