Snow drop
ミツキは男を無視し私に問いかけた

「今回はそういうプレーなの?」

「違う!!」

私は間髪入れずに否定した。

「こいつはストーカーで、この手もこいつにやられた。
全部あいつが勝手にやった」

私がそう言うとミツキは勢いよく男に向かって拳を突きつけた。
その拳は鳩尾にヒットし、奴はその場に呻きながら蹲る。

一瞬の出来事で呆気に取られていると彼は何事も無かったかのように

「さ、行こ〜」

と笑みを浮かべた
ミツキの顔は普段の表情に戻っていた。
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