Snow drop
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静かな部屋に着信音が鳴り響く。
レイジがスマホを取り出し電話に出る。

すると私にも聞こえるほどの大音声で

『レイジ!!!!!お前どこにいるんだ!!!!』

と怒号が聞こえた。

「ごめんアツミ……道に迷っちゃってて。」

『―――――!!?』

「うん?ここは……図書室?」

レイジはそう言いながら私に視線を送り首を傾げた。

「ここは旧校舎の図書室だよ。」

私が言うとレイジは手でOKマークを作りニコッと笑った。
それを見た私は吐血寸前だった。

「あ、アツミ?ここ旧校舎の図書室だってさ。」

「……―――?」

「今?彩月ちゃんと一緒にいるよ?」

急に名前を出され驚いたその時また怒号が響いた。

『今から迎えに行くから絶対動くなよ!!!!!わかったな!!!!!』
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