闇色のシンデレラ
それから1週間が経過した。


今週は理叶と光冴を見ていない。


きっと忙しいんだろうなぁと楽観的に考えていた。


今日も彼らは来店することなく仕事が終わり、1日を終えようと帰途についていた。


いつも通り、細い路地裏に入った時だ。


背後からわたしに迫り来る足音に気がついた。




「……う゛っ!」




振り返りとっさに身構えるも、非力な人間には無意味。






ガン!





何者かに頭を殴られたと気がついたのは、頭の中で響いたこんな音。


強い痛みに視界が一瞬真っ白になる。



「……」



声も出せないまま、急激に視界が狭まり、わたしは暗闇に落ちていった。
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