闇色のシンデレラ
ふと、そんなどうでもいいことを考えていた。
「壱華っ!」
司水さんの手を取ろうとしたとたん、後ろから志勇に抱きしめられた。
何?何が起こったの?
見ていた皆さんも何事かと驚いている。
「司水、てめぇ……」
「おや、申し訳ありません。あなたがここまでとは……」
志勇はおぞましい感情の塊を放ち、辺りの温度を一瞬にして下げた。
しかし、司水さんはクスクスと笑ってなんだか嬉しそう。
「今度同じような真似してみろ。てめえの大事なクソガキ吊るすぞ」
「ふふ、それはご勘弁を。では参りましょうか、客間でお二方がお待ちです」
脅す志勇の発言から、この人は子どもがいるらしいと判断。
うん、こんなにカッコ良かったら結婚くらいしてるよね。
そんなことよりこの人、組長さんの側近なのに、なんで志勇と仲良さげなのかな。
2人の間には主と使用人の関係じゃなくて、もっと深い兄弟のような絆を感じる
「壱華、こいつにだけは惚れるんじゃねえぞ。
いいか、お前が見ていいのは俺だけだ」
「……分かったから、下ろしてください」
密着した状態で脅してくる志勇。
答えるとやっと下ろされ、志勇のご両親の待つ場所へと歩み始めた。
「壱華っ!」
司水さんの手を取ろうとしたとたん、後ろから志勇に抱きしめられた。
何?何が起こったの?
見ていた皆さんも何事かと驚いている。
「司水、てめぇ……」
「おや、申し訳ありません。あなたがここまでとは……」
志勇はおぞましい感情の塊を放ち、辺りの温度を一瞬にして下げた。
しかし、司水さんはクスクスと笑ってなんだか嬉しそう。
「今度同じような真似してみろ。てめえの大事なクソガキ吊るすぞ」
「ふふ、それはご勘弁を。では参りましょうか、客間でお二方がお待ちです」
脅す志勇の発言から、この人は子どもがいるらしいと判断。
うん、こんなにカッコ良かったら結婚くらいしてるよね。
そんなことよりこの人、組長さんの側近なのに、なんで志勇と仲良さげなのかな。
2人の間には主と使用人の関係じゃなくて、もっと深い兄弟のような絆を感じる
「壱華、こいつにだけは惚れるんじゃねえぞ。
いいか、お前が見ていいのは俺だけだ」
「……分かったから、下ろしてください」
密着した状態で脅してくる志勇。
答えるとやっと下ろされ、志勇のご両親の待つ場所へと歩み始めた。