闇色のシンデレラ
年末年始
季節が巡って冬を迎えた。
今日は12月22日。繁華街はクリスマス前でイルミネーションがきらびやかだ。
「はぁ、どうしよう……」
でもわたしはとても落ち込んでいた。
志勇の誕生日が間近に迫っているのにまだプレゼントが決まらないのだ。
ちなみに志勇の誕生日は12月27日らしい。
「んー、志勇ならなんでも喜んでくれると思うけど。
他の子の意見聞いてみたら?
潤ちゃんなら剛に何あげる?」
ちょうどその場にいた女の子に質問する涼。
ちなみにここは以前来たことのあるランジェリーショップのスタッフルーム。
買い物ついでに場所を少し貸してもらったのだ。
「へ……?」
質問された彼女は目をぱちくりさせ、唖然としていた。
するとぼっと効果音がつきそうなくらい、急激に顔を赤くした。
あ、そっか。確かこの子って——
「や、やめてください涼さん!
剛さんにプレゼントなんて……そんなことできません!」
あの強面の剛さんが好きなんだった。
なんでもどストレートでタイプらしい。
「えー、どうして?」
「だって、わたし高校生ですよ!?
剛さんから見たらまたまだ子どもだし、相手にしてもらえませんって!」
そしてこんなに色気があって大人っぽいのに、じつは17歳の女子高生というから驚きだ。
剛さんも彼女みたいな可憐な人とお似合いだ。
美女と野獣——おっと、美女とジェントルマンって相性が良さそうだし。
と、こんなこと考えてる場合じゃないと頭を抱えたけれど、いい案は浮かばないまま、その日は過ぎていってしまうのだった。
今日は12月22日。繁華街はクリスマス前でイルミネーションがきらびやかだ。
「はぁ、どうしよう……」
でもわたしはとても落ち込んでいた。
志勇の誕生日が間近に迫っているのにまだプレゼントが決まらないのだ。
ちなみに志勇の誕生日は12月27日らしい。
「んー、志勇ならなんでも喜んでくれると思うけど。
他の子の意見聞いてみたら?
潤ちゃんなら剛に何あげる?」
ちょうどその場にいた女の子に質問する涼。
ちなみにここは以前来たことのあるランジェリーショップのスタッフルーム。
買い物ついでに場所を少し貸してもらったのだ。
「へ……?」
質問された彼女は目をぱちくりさせ、唖然としていた。
するとぼっと効果音がつきそうなくらい、急激に顔を赤くした。
あ、そっか。確かこの子って——
「や、やめてください涼さん!
剛さんにプレゼントなんて……そんなことできません!」
あの強面の剛さんが好きなんだった。
なんでもどストレートでタイプらしい。
「えー、どうして?」
「だって、わたし高校生ですよ!?
剛さんから見たらまたまだ子どもだし、相手にしてもらえませんって!」
そしてこんなに色気があって大人っぽいのに、じつは17歳の女子高生というから驚きだ。
剛さんも彼女みたいな可憐な人とお似合いだ。
美女と野獣——おっと、美女とジェントルマンって相性が良さそうだし。
と、こんなこと考えてる場合じゃないと頭を抱えたけれど、いい案は浮かばないまま、その日は過ぎていってしまうのだった。