自動車学校殺人事件〜バカなアイツは名探偵〜
「え〜……」

授業の終わりを告げるチャイムが鳴る。美竜は今日はもうこの時間で帰りらしい。他の教官の負担が減ると旬は心底喜んだ。

「あ、先生ってどんな車持ってるんですか?」

「俺?俺はアルファードだよ。親はプリウスに乗ってて、妹二人はキャンバスとラパンに乗ってる」

美竜はどんな車に乗るんだろうと旬は興味が出てきた。最近は女の子向けの可愛らしいデザインの車もたくさんある。美竜は運転は下手だが、可愛らしいデザインのキャンバスなどがよく似合うだろうなと旬は思った。

「志賀さんはどんな車に乗りたいとかあるの?家の人とそんな話してる?」

「はい!もちろんしてますよ!お兄ちゃんがNボックスなんで、私は大きい車がほしいなって思ってるんです」

意外な言葉に、旬は「へえ……」と呟く。そしてどんな車がほしいのか訊いてみた。そして、驚きの答えが返ってくる。

「う〜ん……。とりあえず、ベンツとかですかね?フェラーリもいいし、ランボルギーニも!ロールス・ロイスにジャガーもほしいな〜」
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