自動車学校殺人事件〜バカなアイツは名探偵〜
「とにかく、署まで一旦来てください。きちんと取り調べしましょう」
刑事がそう言い、旬を連れて行こうとする。ここで抵抗すれば罪を認めることになると旬は我慢することにした。
「待って!先生は犯人じゃない!」
連れて行かれそうになる旬を、美竜が手を掴んで止める。刑事は嫌そうな顔をして、「あの時の……」と呟いた。その言葉を気にすることなく、美竜は話す。
「今回の事件では、被害者は美容サプリメントの中に入れられた青酸カリによって亡くなっている。つまり、犯人は被害者がサプリメントをほしがっていたと知る必要がある」
「それがどうした?女ならそんなサプリはほしがるだろ?」
美竜の言葉に、刑事は首を傾げながら言う。美竜はスマホで写真を見せた。食堂でスマホをいじりながらご飯を食べている旬の後ろ姿の写真だ。
「人の背後からスマホって結構見えるんですよね。この人の検索履歴は、スポーツ関連のことばっかり。女性に関する質問はなし。ネットで騒がれているから目にしたことはあるかもしれないけど、先生ならサプリメントを使うことはないはず。好かれているというのを利用して、呼び出して殺したりする方が騒がれたりしなくて好都合なはず」
刑事がそう言い、旬を連れて行こうとする。ここで抵抗すれば罪を認めることになると旬は我慢することにした。
「待って!先生は犯人じゃない!」
連れて行かれそうになる旬を、美竜が手を掴んで止める。刑事は嫌そうな顔をして、「あの時の……」と呟いた。その言葉を気にすることなく、美竜は話す。
「今回の事件では、被害者は美容サプリメントの中に入れられた青酸カリによって亡くなっている。つまり、犯人は被害者がサプリメントをほしがっていたと知る必要がある」
「それがどうした?女ならそんなサプリはほしがるだろ?」
美竜の言葉に、刑事は首を傾げながら言う。美竜はスマホで写真を見せた。食堂でスマホをいじりながらご飯を食べている旬の後ろ姿の写真だ。
「人の背後からスマホって結構見えるんですよね。この人の検索履歴は、スポーツ関連のことばっかり。女性に関する質問はなし。ネットで騒がれているから目にしたことはあるかもしれないけど、先生ならサプリメントを使うことはないはず。好かれているというのを利用して、呼び出して殺したりする方が騒がれたりしなくて好都合なはず」