真田くんはプレイボーイ



「あ、いたいた、北野」


「片桐くん」


「今日放課後教室使えないらしいから喫茶店かどっかでもいい?」


あ、そうなの?


「ちょっと待てよ片桐」





「真田くん?」


「流石にそれはまずいんじゃない?」


にっこりと貼り付けられたように笑って片桐くんを見てる


「まずい?真田に何か不都合でも?」


…あれ、片桐くんの笑顔もだいぶ不自然だな


「えー?知ってるよね?圭花、俺のだけど」


「だからなんだよ。俺は純粋に実行委員としての話し合いを」


「それ、毎日やんなきゃなんないの?」


え?


「何話し込んでんのか知らないけどさ、こんなに毎日毎日やるべきもん?本当にちゃんとやってんの?」


な、何を…


「真田とは違って真面目だからね。そういうことはちゃんとやるよ」


「俺はそうは思わないね。いくら実行委員だからって流石にやりすぎでしょ。それともまだ話まとまらないくらい圭花と相性が悪いの?」







「真田くん!!」


私の声にビクッと肩を揺らした


「何をそんなに怒ってるのか知らないけど片桐くんを馬鹿にしないで。とても頑張ってるの」



私にしては落ち着いた冷静な声だったと思う



「…行こう。片桐くん」



「北野」



私を追いかけてきたのは片桐くんだけだった


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