BLOODY REAPER
「ぼくだってどうでもいいです...ねぇ、 話ならさっさと終わらせて?」

「眠い」

苛立ちを隠せない様子の紫髪の男の子。

大きな欠伸をしてゆっくり椅子に座る青髪の男の子。

「俺だってだりぃけど、 こいつが俺らのこと知りてぇっていうから」

知りたいのはあなた達の事じゃなくて今起こってる事態を説明して欲しいだけで...

いや、気になるけど。

「へぇ? なに、自己紹介しろと?」

「ふふ、 一気にぼくたち5人の男が気になるなんて君って意外とアバズレちゃん?」

「アバッ......!?」

ひどい言葉。最低。

「私が気になるのはあなた達の事じゃなくて、今起きてる現状を説明して欲しいんです!」

「チッ、だから大声出すなっつってんだろ」

「まぁまぁ落ち着きなってテルくん〜。かっかしすぎると後頭部禿げちゃうよ?」

ヨウさんが頭をポンポンと叩くと、 テルさんは鎌を手にした。

さっきまでなかったのに、どうやって......

「殺すッ......!!」

顔を真っ赤にしてヨウさんを追いかけ回すテルさん。

「うるさい......相変わらず」

不機嫌そうに2人を睨む青髪の人。

「騒ぐんじゃねぇお前ら。1番うるせぇよ」

リオさんが2人の首根っこを掴んで椅子に座らせる。
< 6 / 10 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop