BLOODY REAPER
「クソ。さっさと終わらせろ」

「えっと、じゃあとりあえず名前だけでも知ってもらおうよ」

ヨウさんは私に近付くと、私の肩に手をおいてニコッと笑った。

「僕は柊木家の四男、ヨウ。
この家の中で1番常識あるのは僕だから困ったらいつでも声かけてね♥」

「嘘つけ黙れ変態」

横からテルさんにつっこまれ、 もうっ!と口を膨らませるヨウさん。

「ぼくは...」

「きゃっ!!?」

突然後ろから耳元に囁かれ、思わず椅子から立ち上がる。

そこに立っていたのは紫髪の男の子。

私の反応に、 不敵に笑うと目の前まで近付いた。

「ぼくは柊木家の末っ子。ナオです」

「ナオ...くん...」

「そうです」

可愛い、 弟みたいな男の子。

仲良くなれそうだなと感じた。

「重い、 そろそろどいてもらっていい...?」

「えっ?」

ちらっと振り向くと、そこには青髪の人の顔が近くにあった。

「きゃっ、ご、ごめんなさい!」

さっき驚いた勢いで、 立ち上がった後に彼の膝に座っていたらしい。

「もっと座ってたいなら別にいいけど?」

口角を上げる彼に私はもう一度頭を下げて、大丈夫ですごめんなさい!と謝った。

「あっそ、 おれは長男のシュン。 なぁリオ、おれもう戻っていいか」

「まだ終わってねーからダメに決まってんだろ」

「だる......」

そういうと、シュンさんは眠ってしまった。

「オレは三男のテル」

「で、俺が次男のリオだ」
< 7 / 10 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop