BLOODY REAPER
全員顔が整っていて、 ほんとに夢の中にでもいるかのようだ。

「じゃあ色々説明するけど、 俺達が花平家の死神ってことは言っただろ」

その問いかけに私は黙って頷く。

「なんだよ、それ話したんだったらもう終わりでよくね?」

テルさんは不機嫌そうに頬杖をつく。

「それが信じてくれねぇんだよ」

「はぁ?だっる」

いやいや、 信じられるわけないでしょ。

死神だよ?

「お前のことはなんだって知ってるよ。朝起きて桜丘高校に行って、帰宅部で帰ったら速攻風呂はいって...」

「あーちなみに、どこから洗うとか胸のサイズ、身長体重全部知って...」

えっ!?

「だからきめぇんだって!」

テルさんが鎌を振りかざして、 ヨウさんの首スレスレに当てる。

「あ、危ないなぁ。首が飛んじゃうじゃないか」

「飛ばしてやろうか」

また始まった......。

でもまって、そんなとこまで見られてるの!?

恥ずかしすぎる!

「まぁ、 そんなことは俺たち全員知ってるんだけどな」

リオさんが真顔でそう言って話を続ける。

この人たちありえない!お風呂まで見るなんて!

「お前を産んですぐ死んだ母親のことも、 お前のことを置き去りにした父親のことも、 お前のことをひきとったやつのことも全部知ってる」

「え......うそ......」

そこまで知ってるってことは、 本当に、 本当なの?
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