BLOODY REAPER
「その引きとってくれたやつも死んで、 今じゃ寮に住んでるってこともな」

全て本当で、言葉も出ない。

私は黙って彼らを見ることしか出来なかった。

「そこでだ」

リオさんは立ち上がると、 私の前まで来てしゃがみ込んだ。

「お前をこれから、うちで引き取ることにした」

「......えっ?」

引き取る?

死神が人間を?

そんな話、 絶対絶対ありえない!!

「でも、 寮とか、 学校が......」

「寮にはもう言ってある」

「言ってあるって、 どうやって......」

「俺らの能力舐めんな。学校は俺達が通ってるとこだ」

突然過ぎて、 理解できない。

話についていけない。

「そこにもちゃんと言ってある。 その方が俺らも楽なんだよ、 学校抜け出してお前の見張りする必要もねぇし」

「安心してアバズレちゃん。普通に人間が通ってる学校だから」

ふふっと人差し指を口に当てて微笑むヨウさん。

「て、私アバズレなんかじゃっ...」
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