正しい恋を教えてください。
ハルも、古海もお互い好きじゃなかった。




古海とハルのどちらから始まった片想いなのか、誰にもわからない。




もしかしたら、初めてあった時から好きの気持ちが芽生えていたかもしれない。




涙と共に、古海の気持ちも溢れていった。




「はい...!好きです...!」




「そんな泣くなよ...」




「私からも紫水くんに聞いていいですか?」




「うん」




「ハルくんは、私のことが好きですよね?」




ハルは、喜びや嬉しさの感情を頬に浮かべながら古海の涙を拭き取った。




「うん。大好きだよ」




「初めて、ハルくんって言えました...!」




「俺も、初めて古海の前でちゃんと呼べた」




ハルは、古海の頬に手を当てて、先程の笑いとは違う優しい笑いを浮かべて、古海にキスをした。
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