正しい恋を教えてください。
ハルの話ばかりで、他の男子が顔立ちが良くないようなことになっているが、本当はしっかりと周りにもいた。




憂も、その1人だ。




古海からすると、1年生は海斗と付き合って、他の男子を見る暇がなかったり、女子に囲まれすぎてて見えなかったりしていた。




2年生も、ハルが転校してきて、いろんなことが起きすぎて周りのことが見えなかった。




あと、まわりをみようとしなかったというとこもある。




(初めてだな...。あんなズバッと言われたの)




初対面の人に言われてもやもやしている古海を、ハルは見逃さなかった。




帰り道の途中、唸り続けている古海の腕を引っ張り、違う道へと足を運んだ。




「紫水くん?」




「話して」




ハルは、壁に腕をあて、古海との距離を近くした。
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