正しい恋を教えてください。
古海は、保健室の先生に嘘をつき、午後の授業は2時間出なかった。




放課後になり、教室へ鞄を取りに行こうと、ベットから足を出して靴を履こうとすると、扉が開いた。




「古海...!」




まるで、ベットに倒れ込むかのように古海を抱き締めたのは、來だった。




「來...」




「どうしたの?午後の授業も出ないなんて。これ、鞄」




「ありがとう...」




來は、古海の目が初め見た時よりも、赤くなっていたことに気づき、もう一度そっと抱き締めた。




「古海...辛かったね...」
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