正しい恋を教えてください。
そう言うと、ハルは古海の隣に座って空を見上げた。




夜の星は田舎ならではの美しさで、別世界の綺麗さだった。




「そろそろ帰れよ。」




「なんで一緒に帰ってくれないの!?」




「帰ったらお前の彼氏になんか言われんのが目に見えてんだよ。」




ハルは首に手を当てながら、空を見上げながら言った。




自分のことを考えてなのか、相手のことを考えて気を使ったのかわからなかった。




ハルのことがわかるのは、あと何年先なのかというぐらいだ。




宿舎に戻り、來と合流した古海は、別方向へ曲がったハルを見つめて部屋に戻った。
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