正しい恋を教えてください。
そこに、古海が2階から走ってきた。




「お父さん...!!」




「古海。辛い思いさせたな。」




「ちがう...よ...。」




古海の父親は、強引に玄関の扉を閉めた。




それからハルたちはその場に立ち竦んでいた。




それから1週間経っても、古海が来ることは無かった。




「古海。ほら、私立の清導高校の編入するから、テスト受けに行かないと。」




「いつ?」




「3日後。ちゃんと勉強しておくんだぞ?」




「お父さん...ひとつ聞いてもいい?お父さんは、私を愛してる?」




少し悲しそうな声で聞いてきた古海を、父親は静かに抱きしめた。




「もちろんだよ...!」




それを聞いた後、古海は静かに部屋に入っていった。
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