正しい恋を教えてください。
「みんながみんな、悪い人じゃないよ...?今まで、ずっと黙ってきたことがあるの。私、中学のほうが編入したかった。毎日、いじめられてたんだ...。」




いじめられていたことを告白すると共に、父親の顔色は変わっていった。




今までは、絶望に満ち溢れた顔色だった。




古海が気持ちを伝えるごとに、父親は泣いていった。




「そうか...。ごめんな?ずっとそばにいてやれば良かった...。」




「後、1つだけお願いがあります。」




来週から、古海は学校に行けることになった。




やっと全てのことから解放された気持ちだった。




心の中に必ずあった重たいものが全て取り除かれた。
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