私が月を支配するとき、貴方は嗤う
SIDE:航


「航、、今日の仕事はあとでするから今は寝させて。あと仁から電話掛かっても無視してね?出たら‥‥分かるよね?」
「‥‥はいはい。おやすみ。誰も仁の電話なんかに出ないよ。出たら困るのはこっちだからなー」

そう言って眠りについた麗。

仁の電話に出るなっていつも出てないからこうなるんだろ?とか考えながらすやすや眠る麗を眺めていた

すると麗が寝てから十分くらい経ったときに電話がかかってきた。


掛けてくる相手は予想がつくけど一応画面を覗けば仁だった。

はぁ、出るなとは言われたけど流石にアイツらが可哀想になってきた

迷った結果出ることにした。(あーあ。絶対に麗キレる)

[はい、もしもし。]

[麗、出るのが遅すぎですよ?

何回掛けたと思ってるんですか?出なかった理由が面倒くさいとかなら私は今すぐにでもそっちへ行って話をつけましょうか?

それに、何ヶ月倉庫へ来てないと思ってるんですか??総長の自覚ありますよね?

みんな待ってるんですよ?

今何してます?総長?

それに、何故何も喋らないんですか?

あっ、このまま黙って切ったらどうなるか分かりますよね?

いい加減何か喋ってもらっていいですか?

いつまでも、そうしてたら痛い目にあいますよ?総長(黒笑)]



これがいわゆるマシンガントークと言うやつなのか。

よくこんなに噛まずに悪魔みたいなこと言えるよ。

普段は真面目キャラのくせに……

それに、仁勘違いしてるし…

「仁、俺だよ。航だよ。残念ながら、麗は今お休み中」

「あぁ、航さんでしたか!お見苦しい所を見せてしまい申し訳ないです。

それよりまだ麗は寝てるんですか?」

いつになく余裕のない仁に違和感を感じながらも笑って答えた


「仁、どーした??そんなに、心配なのか?」

「まあ、色々あって。副総長として話さなければならないことがたくさんあるんですけど、なかなか総長来てくれなくて」

「そーいうことか。大事な話か?なら、連れて行ってもいいぞ。(強制連行とか言うやつですね)」

「ホントですか。連れてきてくれます?

それは、助かります。詳しく説明したいんですけど、電話越しで言えるような内容じゃ無いので、また、倉庫に来てくれたときに話しますね。

麗をよろしくお願いします!

じゃあ、倉庫で待ってます」


「あぁ、分かった。今日の放課後にでも連れて行くよ。またな」


「はい。」


そう言ってマシンガントークが終わった。

それにしても、仁がいつになく余裕が無いのに違和感を感じざるを得ない。

電話越しでは出来ない話って何なんだ?

仁は一体何を考えているのか会うまでは分からずじまいとなった。

何かあったことには変わりはないから、早く倉庫へ麗を連れて行こうと思い麗が起きるのを待った






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