アンバランスな愛情
私の待ち時間
私は学校の北門で
瑛ちゃんの車が来るのを待った
お腹の痛みは
薬がきいて
すっかり楽になった
あとは体のダルさが
抜けるといいな
「君、橘すみれさんだよね?」
北門に近づいていくる
長身の男が
私に声をかけてきた
私は男の顔を見た
なかなか端正な顔立ちで
見た目は爽やかな青年って感じだった
「あなた誰ですか?」
「俺はこういう者です」
長身の男は名刺を私に
差し出してきた
「大河原探偵社?」
私は声をあげた
「そう
俺は社長の大河原龍之介
君に話があるんだ」
「え?」
私は警戒した
いきなり探偵の社長で
話があるって言われても
困る…ていうか
あやしい
私は後ろに身をひいた
しかし大河原さんは
私の腕を掴んできた
「すぐそこに車を止めてあるんだ
行こう」
「ちょっと」
「ここで待っている男のことついて
話がある…って言ったら
来る?」
「はあ?」
「君が待っているのは
小泉瑛汰
この高校の保健医で
本名は松川瑛汰
2月に谷山桜の家に行き
ただいま同棲中
どう?
俺、詳しいでしょ?」
「詳しいって…
言われても」
「大丈夫
君のお姉さん
数学教師の谷山真琴が
家に帰る前には
ちゃんと家に届けてあげるよ」
瑛ちゃんの車が来るのを待った
お腹の痛みは
薬がきいて
すっかり楽になった
あとは体のダルさが
抜けるといいな
「君、橘すみれさんだよね?」
北門に近づいていくる
長身の男が
私に声をかけてきた
私は男の顔を見た
なかなか端正な顔立ちで
見た目は爽やかな青年って感じだった
「あなた誰ですか?」
「俺はこういう者です」
長身の男は名刺を私に
差し出してきた
「大河原探偵社?」
私は声をあげた
「そう
俺は社長の大河原龍之介
君に話があるんだ」
「え?」
私は警戒した
いきなり探偵の社長で
話があるって言われても
困る…ていうか
あやしい
私は後ろに身をひいた
しかし大河原さんは
私の腕を掴んできた
「すぐそこに車を止めてあるんだ
行こう」
「ちょっと」
「ここで待っている男のことついて
話がある…って言ったら
来る?」
「はあ?」
「君が待っているのは
小泉瑛汰
この高校の保健医で
本名は松川瑛汰
2月に谷山桜の家に行き
ただいま同棲中
どう?
俺、詳しいでしょ?」
「詳しいって…
言われても」
「大丈夫
君のお姉さん
数学教師の谷山真琴が
家に帰る前には
ちゃんと家に届けてあげるよ」