アンバランスな愛情
不安…なのかな?

きっとこの人
光ちゃんの心が
自分に向いてないって
気づいているのかもしれない

「ごめんなさい
帰るよ」

ココさんが大人しくなった

しゅんと肩を小さくして
歩き始めた

「ココ、送っていくよ」

「一人で帰れるから」

「送ってもらったほうがいいって!
ついでにカーセックスも…」

「スーちゃん!」

「はあい、すみませーん」

私は肩をすくめる

「貴方って面白い人」

ココさんが笑った




笑顔を見せてくれたココさんは
光ちゃんの車で
帰って行った

一人残った私は
光ちゃんのアパートで
携帯を見つめた

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