アンバランスな愛情
大河原龍之介
私は瑛ちゃんに
メールするために
携帯を鞄の中から
出した
画面を見ながら
ボタンを押していると
「これが君の携帯ね」
大河原さんに
携帯を奪われた
取り返そうと
体を動かすが
大河原さんの手に
果物ナイフが握られて
私の首を狙っていた
え?
何?
なんで?
「動くと
怪我するよ」
「そう…みたいですね」
私は助手席の椅子に
背中をぴったりとつけた
その姿を見て
納得した
大河原さんは
私の携帯を勝手に
さわった
「俺が松川…
いや
小泉先生に返事をしておいたから
この携帯は
君が帰るときに
渡すよ」
私の携帯は
大河原さんの胸ポケットに
おさまった
車にエンジンをかけるとゆっくりと車道を
走り始めた
白い車が
見えた
瑛ちゃんの車だ
瑛ちゃんが運転している車と
すれ違った
私は振り返った
私はここにいる!
瑛ちゃん
私はここにいるの
気づいて…
瑛ちゃんの車が
北門で停まる
車から
降りて
私を探していた
メールするために
携帯を鞄の中から
出した
画面を見ながら
ボタンを押していると
「これが君の携帯ね」
大河原さんに
携帯を奪われた
取り返そうと
体を動かすが
大河原さんの手に
果物ナイフが握られて
私の首を狙っていた
え?
何?
なんで?
「動くと
怪我するよ」
「そう…みたいですね」
私は助手席の椅子に
背中をぴったりとつけた
その姿を見て
納得した
大河原さんは
私の携帯を勝手に
さわった
「俺が松川…
いや
小泉先生に返事をしておいたから
この携帯は
君が帰るときに
渡すよ」
私の携帯は
大河原さんの胸ポケットに
おさまった
車にエンジンをかけるとゆっくりと車道を
走り始めた
白い車が
見えた
瑛ちゃんの車だ
瑛ちゃんが運転している車と
すれ違った
私は振り返った
私はここにいる!
瑛ちゃん
私はここにいるの
気づいて…
瑛ちゃんの車が
北門で停まる
車から
降りて
私を探していた