アンバランスな愛情
「それでね
新しいお店のことなんだけど」
「は? お店?」
朝食を食べている俺の前に立つと
桜さんが話しかけてきた
「昨日、話したじゃない」
話した?
ああ、眠くて寝たときに
そんな話をしたのかな
本当に
眠かったら
すぐに寝てしまった
桜さんが
何を話していたのか
全く覚えていなかった
「店って?」
「バーを開くのよ
そこの女主人よ
なんか古臭い言い方ね
私がその店のオーナーになるって
決まったの」
「パートの桜さんが?」
「それで今日から社員になるのよ」
「どうして?」
「だから
お店のオーナーになるから
昨日
話したよね?」
「まあ…」
覚えてないけど
きっと
日曜日に会った
若社長を虜にさせて
オーナーになりたいとでも
せがんだのだろう
桜さんは
楽しそうにしている
鼻歌を歌いながら
化粧台に向かった
新しいお店のことなんだけど」
「は? お店?」
朝食を食べている俺の前に立つと
桜さんが話しかけてきた
「昨日、話したじゃない」
話した?
ああ、眠くて寝たときに
そんな話をしたのかな
本当に
眠かったら
すぐに寝てしまった
桜さんが
何を話していたのか
全く覚えていなかった
「店って?」
「バーを開くのよ
そこの女主人よ
なんか古臭い言い方ね
私がその店のオーナーになるって
決まったの」
「パートの桜さんが?」
「それで今日から社員になるのよ」
「どうして?」
「だから
お店のオーナーになるから
昨日
話したよね?」
「まあ…」
覚えてないけど
きっと
日曜日に会った
若社長を虜にさせて
オーナーになりたいとでも
せがんだのだろう
桜さんは
楽しそうにしている
鼻歌を歌いながら
化粧台に向かった