アンバランスな愛情
「脅しがあったのは事実です
女子生徒のほうにも写真や手紙が
机に置かれて
怖い思いをしています」

「君たちがいけないことを
していたからだろう?
学校でこんなふしだらな行為を!」

「だからって
犯罪者を見逃すなど…」

「そもそも
君たちがこんなことを
しなければ
こんな写真だって
撮られなかったはずだ」

確かに
それはそうだけど

これからもスミレは
杉田に怯えなくてはいけない生活になる

俺一人の我慢なら
いいけど

スミレを危険にさらしたくない

「君はもう明日から
来なくて良い

女子生徒もこちらで処分を決める」

校長は冷たく言い放った

俺は校長に挨拶を言うと
廊下に出た

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