私立 夢の丘高校



「おい、寝るなんていい度胸してるな?」


「授業出ただけでも感謝してくださーい」


「じゃあ、俺の話も聞こうな?」


「I don't know」


「お前教師に喧嘩売るとはいい度胸だな?」


「お褒めに預かり光栄でーす」



鬼の形相をしていたが、諦めたのかそれ以上は何も言ってこなかった。


教卓に戻って授業を始めたから、また目を閉じた。


また誰かに肩を叩かれたから目を開けて顔を上げると、ひかりが鞄を持って立っていた。



「朱莉ちゃん、時間だよ?」


「おっけー。あれ、優太は?」



前髪を整えながら、キョロキョロと優太を探した。



「先に行くって言ってたよ」


「ふーん。お待たせ行こっか」



鞄を持ってひかりと教室を後にした。




< 11 / 17 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop