私立 夢の丘高校
意味が分からないと言う顔をしている優太。
やっぱり優太は優太だね。
「さ、朱莉ちゃん。教室行くよー」
「えーやだやだ!!!」
「朱莉、諦めろ」
駄々をこねていたけど2人に腕を掴まれて、強制連行されて無理だと判断した私は諦めた。
歩いて行くと喋っていて気づかなかったけど、今は休み時間らしく廊下にいっぱい人がいた。
「ねえ、あれ朱莉ちゃんじゃない!?」
「ほんとだ!学校で見るの久しぶりすぎる!」
「制服も似合ってるしさすがモデルだよね〜」
みんなのキャーキャーが廊下中に響き渡っていた。
1ヶ月休んでただけなのに、こんなに騒がれるなんて…。
ミーハーかもしれないけど、やっぱり嬉しいよね。
今日はちょっとうるさいけどね…。