舞い踊る炎使い
そう言って悪霊は高笑い、話を続けた。
「お前の能力が使えなくなったところで、悪霊を集めて、皆をさらって、お前を誘き寄せた」
「だから、今日は悪霊に遭遇しなかったのか……」
「お前は、髪飾りとブレスレットを盗れたはず!だが、何でお前はその格好をしている!?」
「先生に返してもらったんだ。条件付きでな」
俺は、悪霊に向かって微笑む。
「くそ……っ!!」
大きな悪霊の周りに、さっきまでいなかった悪霊が、また数匹現れた。
「猛炎よ、舞い上がれ。火だるま―極―」
俺は、素早く悪霊に近づいて次々と悪霊を斬っていく。斬った悪霊は、次々と炎に包まれていった。
俺は、固まっているクラスメイトの皆と向き合って、悪霊のリーダーに背を向けた状態で口を開く。
「……さっきの言葉に、間違いがあったから訂正しておく。俺ら陰陽師は、悪霊を殺す存在ではない。悪霊の未練を断ち切り、成仏させる仕事をしてるんだ……つまり」
俺は一旦口を閉じ、クルリと悪霊の方を見て、微笑んで口を開いた。
「……陰陽師は、悪霊を天に導く存在だ」
「……それでも、俺はっ!!」
「……っ!」
鋭い痛みと、焼けるような熱さが身体中を走る。俺は、斬られた腕の傷口を片方の手で押えた。
「お前の能力が使えなくなったところで、悪霊を集めて、皆をさらって、お前を誘き寄せた」
「だから、今日は悪霊に遭遇しなかったのか……」
「お前は、髪飾りとブレスレットを盗れたはず!だが、何でお前はその格好をしている!?」
「先生に返してもらったんだ。条件付きでな」
俺は、悪霊に向かって微笑む。
「くそ……っ!!」
大きな悪霊の周りに、さっきまでいなかった悪霊が、また数匹現れた。
「猛炎よ、舞い上がれ。火だるま―極―」
俺は、素早く悪霊に近づいて次々と悪霊を斬っていく。斬った悪霊は、次々と炎に包まれていった。
俺は、固まっているクラスメイトの皆と向き合って、悪霊のリーダーに背を向けた状態で口を開く。
「……さっきの言葉に、間違いがあったから訂正しておく。俺ら陰陽師は、悪霊を殺す存在ではない。悪霊の未練を断ち切り、成仏させる仕事をしてるんだ……つまり」
俺は一旦口を閉じ、クルリと悪霊の方を見て、微笑んで口を開いた。
「……陰陽師は、悪霊を天に導く存在だ」
「……それでも、俺はっ!!」
「……っ!」
鋭い痛みと、焼けるような熱さが身体中を走る。俺は、斬られた腕の傷口を片方の手で押えた。