告白の返事をしたら、攫われました!!
日本とノルウェー。ヨーロッパとアジアとニナが驚くほど遠く離れているが、エドヴァルドととなら遠距離恋愛も怖くないとニナは思った。

「エドヴァルドが帰国するまでに、たくさんデートできたらいいな」

ニナがそう微笑むと、エドヴァルドは「その心配はないよ」とニナを抱きしめたまま怪しげに笑う。ニナは「どうして?」と訊き返した。

ニナの体がエドヴァルドから離される。エドヴァルドの表情は、何かを企んでいるような初めて見る表情だった。そんな妖艶な表情に、ニナは見とれていた。……自分の手に、冷たく重い何かがつけられるまでは。

「えっ……」

ガチャリと音がしてニナが手元を見れば、自分の両手は頑丈そうな手錠で拘束されていた。驚いて言葉を失うニナを見て、エドヴァルドは今度は嬉しそうにしている。

「これからは、ずっと一緒だからね」

そう言い、エドヴァルドがニナを再び抱きしめる。今度はただ密着しただけではなかった。エドヴァルドは何かを呟き、風が起こり始める。
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