告白の返事をしたら、攫われました!!
「一体……何がどうなっているの……?」

やっと口から言葉が出た。それでも混乱は収まることはない。

なぜ、日本からノルウェーの森の中に一瞬で来たのか?パスポートなどはどうしたのか?これからどうなるのか?疑問ばかりが浮かんでくる。

「お待たせ、ココアだよ。突然環境が変わったから少しでも落ち着けるといいな〜……」

エドヴァルドがココアを手に戻って来た。マグカップをニナは受け取り、少し飲んでから質問する。幸い、手錠をしていてもマグカップで飲むことはできる。

「エドヴァルド、これは一体どういうことなの?私、どうやってノルウェーに来たの?」

ニナが訊ねると、エドヴァルドは嬉しそうに笑いながら言った。

「俺はただの人間じゃない。魔法使いなんだ。日本からノルウェーまで移動できのは魔法のおかげなんだよ」

「えっ……」

急にそんなことを言われ、ニナは戸惑う。しかしエドヴァルドの手から本物の花が作り出され、それを部屋に飾られたので信じざるを得なくなった。
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