二度目のキスは蜂蜜のように甘く蕩けて
第3章
高校2年、冬
そして、半年ほど経ったある日。
帰宅するといつもは真っ暗な家に明かりが灯っていた。
「あれ、今日は早かったんだね」母が先に帰っていた。
「うん、仕事のピーク過ぎたから早帰りさせてもらったのよ。久しぶりにご飯でも作ってあげようと思って」
最近、夏瑛ちゃん、何だかずっと元気なかったし。ちょっと気になってたのよ、と母は付けくわえた。
「何でもないよ。学校の勉強が忙しいだけ」
制服を着替えようと自分の部屋に行きかけたとき、母が言った。
「ああ、ハガキが来てたよ。テーブルの上」
誰からだろうと、差出人に目をやる。
帰宅するといつもは真っ暗な家に明かりが灯っていた。
「あれ、今日は早かったんだね」母が先に帰っていた。
「うん、仕事のピーク過ぎたから早帰りさせてもらったのよ。久しぶりにご飯でも作ってあげようと思って」
最近、夏瑛ちゃん、何だかずっと元気なかったし。ちょっと気になってたのよ、と母は付けくわえた。
「何でもないよ。学校の勉強が忙しいだけ」
制服を着替えようと自分の部屋に行きかけたとき、母が言った。
「ああ、ハガキが来てたよ。テーブルの上」
誰からだろうと、差出人に目をやる。