真由どうした? 俺の彼女の様子が変だ!
 すると、いきなり堀田くんは私の手をつかんだ。
 鋭い眼差しで私を見る堀田くん。

「君を愛してしまったんだ!」

 私も負けず鋭い眼差しを見せる。

「強引だね?」

「強引で迫っちゃうのが僕の恋愛方法でねー」

 腕を組み、怪訝な表情で私は堀田くんを見る。

「あまり強引過ぎるのも考えものじゃなーい?」

「そうかなー?」

「……え?」


 え?


 え?


 ええー!?

 私の視線は堀田くんがかざした手のひらからの眩い光に釘付けとなった。
 途端に身体が金縛りにあったように動かなくなってしまう。

「君はもう、僕から離れる事は出来ないんだぜー」
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