真由どうした? 俺の彼女の様子が変だ!
「クソォ!」

 俺はイラッとなって再び箒にまたがった。

「え? どこへ行くの?」

 久保の声を無視して俺は飛び上がり、堀田邸の敷地内へと飛んで行った。

 着陸態勢に入る飛行機みたいに高度を下げて行き、広い庭に着地した俺。

「なーにやってんだーキザ野郎?」

 堀田と真由は俺の方に驚いて振り向いた。

「て、天崎くん!?」と堀田は目をカッと見開いて声を上げた。

「悪いね堀田、勝手に自宅にお邪魔させてもらったよー」

「てっきり死んだかと思ってたけど」
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