真由どうした? 俺の彼女の様子が変だ!
「どう言うワケなのかなー? この通りピンピンしているんでねー」

「運のイイ男なんだねー?」

 笑みを浮かべるほど余裕の態度を見せる俺だけど、内心ではマジで緊張している。

 目の前にいるのは本物の魔法使いなのだ。
 迂闊にケンカでも仕掛けてしまったら、どんな物騒な魔法をかけられるか分からないから油断は出来ない。

 それでも俺は…

「これ以上、真由を苦しめる事は俺が許さない」

 厳しい態度で堀田に迫るのだ。
 堀田の方も余裕の表情を見せた。

「僕がエレナを苦しめたって? そんなヒドい事をやった覚えはないけど?」

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