金の乙女は笑わない
アイリスは湯浴みをエイミーに手伝ってもらい入ると、疲れきっていた体から力が抜けていく。
湯につかりながら、これから自分はどうなっていくのか?
目をつぶり思いを巡らせた。
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それからエイミーは毎日アイリスのお世話をしながら、観察を続けていた。陛下に報告をする必要もあったからなのだが、笑わない王女が気になって仕方がなかったのである。
アイリス様はあまりじゃべらない。
時々ため息をついたり、
「ありがとう」などの言葉を発しても
その他はほとんどしゃべらず表情も変わらない。
始めは緊張しているせいなのかと思ったが、そうではなさそうだ。
アイリス様は表情や感情を表に出すのが苦手なのかしら?
それなら、わたくしエイミーが
アイリス様がいつも笑っていられる様サポートして見せるわ!!
使命感に燃えるエイミーだった。