となりに座らないで!~優しいバレンタイン~
独占欲
~一也~
自分でも分かっている。ほぼ強引に友里をマンションへ連れて来た事は……
けして友里の意志ではないし、彼女が俺に好意を持っていない事も……
でも俺は、あいつの匂いの残る部屋に友里を置いておく事も、友里が一人であいつの事を思って泣くと思うとも我慢ならなかった。
だから、無茶苦茶な事を言っているのは分かっているが、友里に最低限の荷物だけを用意させた。全部、俺が買い替える。全てを塗り替えてしまいたかった……
「これだけは、お願い…… ずっと、大事に育ててきたの」
と、鉢植えの植物を玄関にならべ、今にも泣きそうな顔で訴えられたときには、さすがに罪悪感を感じた。
しかし、マンションに戻り、部屋の片隅に品よく置かれた植物は、彼女がこの家に来たという安心感を俺に与えた……
それが、俺の気持ちを高ぶらせいてしまったのかもしれない。
彼女を、離したくないと……
自分でも分かっている。ほぼ強引に友里をマンションへ連れて来た事は……
けして友里の意志ではないし、彼女が俺に好意を持っていない事も……
でも俺は、あいつの匂いの残る部屋に友里を置いておく事も、友里が一人であいつの事を思って泣くと思うとも我慢ならなかった。
だから、無茶苦茶な事を言っているのは分かっているが、友里に最低限の荷物だけを用意させた。全部、俺が買い替える。全てを塗り替えてしまいたかった……
「これだけは、お願い…… ずっと、大事に育ててきたの」
と、鉢植えの植物を玄関にならべ、今にも泣きそうな顔で訴えられたときには、さすがに罪悪感を感じた。
しかし、マンションに戻り、部屋の片隅に品よく置かれた植物は、彼女がこの家に来たという安心感を俺に与えた……
それが、俺の気持ちを高ぶらせいてしまったのかもしれない。
彼女を、離したくないと……