世界No.1の総長と一輪の花Ⅲ




「詩優が構ってくれないから、冬樹くんの方が好き」



そう言って目の前の女の子は頬をふくらませる。
小さな子どもみたいに。











……まじで可愛い。
俺が花莉に構わないでスマホいじってたから怒ってるってことか?…榊を呼ぶのは俺の気を引きたいから?




あまりにも可愛いからふくらんだ頬を指でつんつん突っついた。そうしたらぷしゅーっと空気が抜けて。




小動物さんの柔らかい頬を親指と人差し指で挟んでむにむに触って遊ぶ。




「じゃあ俺は何番目に好きなの?」




そう聞くと、花莉は俺から目を逸らして少し考えたあと




「……100番目」




と小さく答えた。




「100?その間に誰がいんの?」


「冬樹くん…と、雷龍のみんな……」





「へぇ?」


「…冬樹くんが一番好き」




詩優は100番目、と付け足してもう一度彼女は言った。




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