世界No.1の総長と一輪の花Ⅲ




榊が1番、俺が100番目?



俺は花莉の熱い両頬を優しく引っ張って、



「俺は花莉が一番好きなのに花莉は榊が一番好きなの?」



目を逸らす彼女をじっと見つめた。

花莉が熱を出した時にいろんなことを言ってしまうのは仕方のないこと。だけど……榊が一番好きとか言われるのにいい思いはしない。




いつだって俺は花莉の1番になりたい。









花莉は数秒黙り込んでから



「冬樹くん…」




質問に答えることはせず、榊を呼ぶ。



「……」



…本気で今すぐ彼女の口を塞ぎたい。
けど…我慢。




「…冬樹くん」




今度は俺と目を合わせて言ってくる彼女。

この子は俺を煽ってんのか?


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