世界No.1の総長と一輪の花Ⅲ
「さんきゅ。
でもその前に、花莉にお土産」
手渡しで詩優から渡されたのはコンビニの袋。
その袋の中を覗いてみると……
「プリン!!!」
カップに入ったプリンが4つもあった。
こんなにたくさん!!
食べ放題!?
「今度おやつにでも食べて」
「うん!!ありが……──────」
思わず言葉を切る。
だって、思い出してしまったから。
私は今、ダイエット中だって。
このプリンを食べたら自分の体重がどんどんどんどん増えていって、やがて私は詩優の隣に堂々と立てなくなってしまう……。
そ、そんなの絶対いやだっ
「花莉?」
詩優が心配そうに私の顔を覗き込む。
「あっ、ありがとう!!!今度食べるねっ」
たたたっ
と走って冷蔵庫へと向かう。
詩優がせっかく買ってきてくれたプリン。
これは食べる以外の選択肢はないんだけど……これを食べたあとのことを考えると怖くなる。