世界No.1の総長と一輪の花Ⅲ
そう思ったんだけど……
─────────深夜2時
いつもはもう寝ている時間のはずなのに、お腹がすきすぎて眠れない。
ぐ~
まるで『なにか食べさせろ』と言ってるかのようにお腹の音が鳴る。
詩優はまだ帰ってきていないから、聞かれる心配はないから安心だけど…。
帰ってくる前に早く眠らないと……
寝たらお腹も鳴らないはずだから……
ぎゅっと強く目を瞑って、布団を頭までかぶる。
…そ、そうだ。
羊でも数えよう。
そうすればいつの間にか寝ているかもしれない。
頭の中で羊を思い浮かべて。
…羊が1匹
羊が2匹
羊が3匹
と1匹ずつ数えていく。
順調に数えていくことができ、10匹まで数えたところで
ぐ~
またお腹の音が鳴る。
気にしないようにしようと羊を数えるのを続けたが……
ぐぅ~~~~
とお腹の音が大きく主張し始めた。